大失恋から何年と考えていた頃はまだ
心の奥に傷の芯が残っていたと思います。
先日、今の彼氏と出かける際に、当時付き合っていた彼氏の最寄り駅を経由することに気づき、一瞬鼓動が大きく聞こえました。
「立ち直る」というのは、人によって違うのかもしれません。
思い出さなくなったら、
考えなくなったら、
笑い話にできるようになったら、
そう考えたらきっとキリもないですが。
別れた時は本当にご飯も食べれなくなり、食欲自体わかず
出かける意欲もなく、生活のために働くに徹し、
夜に突発的に自分を責め立てて泣きわめくような毎日だったと思います。
まだ若さや体力もあったので、マッチングアプリで連絡をとり、デートや食事を繰り返し、早く塗り替えなければと必死でした。
なかなか納得のいく結果は得れず、年だけを重ねてしまったと思います。
そう、ただ’’ときが経つのを待つ’’だけだったと思います。
波風立てず、感情も揺さぶらず、
凪のように静かに
ただ、静かにときが経つことを願って過ごしていました。
偶然にも、彼が家庭をもち、子供もできたこと、彼がもうひとりではなく誰かとともに生き、父親になっていることを知り
私の失恋した心が癒えるのを待つ日々が終わりました。
私のなかでの’’立ち直り’’は
’’時間がただ経つことを待つ’’と’’思い出す必要がなくなる’’ことだったのかもしれません。
きっと。